コンセント型電力計が故障・・・

コンセント型電力計とは

勝手にそう呼んでいますが、こんな格好の物のことを言っています。

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サンワサプライのTAP-TST8という電力計です。

この電力計をコンセントに直接差し込み、これに電力を測りたい機器の電源プラグを差し込むことで、差し込んだ機器の消費電力や、かかった電気代を表示してくれる、なかなか便利なものです。

 

機器の電源が突然切れた

この電力計に洗濯乾燥機をつないで、乾燥時の消費電力を測定していたところ、突然洗濯機が停止。見つけたのは家族だったのですが、家族によると、発見した時に洗濯機の電源プラグを壁のコンセントに差し込み直して再開したところ、洗濯機は問題なく運転できたとのこと。とりあえず、機器を破損せずに済んだようで一安心です。

 

電力計が動作不能

とりあえず電力計単体でコンセントに差し込むも、表示部には何も表示されず・・・。

なるほど、これによって洗濯機が途中で止まってしまったようです。

電力計は全くもって動作不能となってしまったようです。

 

原因を追究してみる

どうせなので、分解して何が原因で動作不能になったのか探ってみようと思います。

この電力計には、簡単に分解できないように特殊ネジ(トルクスネジ・星形ネジ)が使われています。専用ドライバーで開けていきます。

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さて、基板が出てきました。この一枚で機能しています。

テスターを使って基板を見てみたところ、コンセントから流れる電気は、最初に2個のヒューズを通って行くようです。ヒューズは回路の先頭にありますので、電力計に接続された機器への電気も、これらのヒューズを通って行くようです。

このヒューズの導通を確認すると、一つが溶断されているようです。写真上で「この部品」と表記した部品です。基板上には、ヒューズの仕様を示す「15A 250V 99C」が表記されています。定格電流は、この電力計の仕様と同じ15Aとなっていて、「99C」は溶断温度で、摂氏99度を示しているようです。今回測定した洗濯機は、乾燥時におよそ900W程消費していたようで、電流はおよそ9Aということになりますので、おそらく高温により溶断されてしまったと考えられそうです。

同じ仕様のヒューズが手に入れば、修復できそうです。

 

そもそも洗濯機は測定NGだった

今一度、今回動作不能になった電力計の仕様を調べてみたところ、洗濯機やエアコンなどの、壁のコンセントに直接接続する必要がある機器には使用してはいけないことになっていました。これは見落としていました。

確かに、消費電力が大きい機器を測定し続けると、電力計が温かくなる現象は前から確認していました。そのまま測定を続けると、電力計が非常に高温になってしまうようです。

 

仕様の確認を忘れずに

仕様をよく確認せずに使ったことにより、電力計を一台ダメにしてしまいましたが、電力計以外でも、仕様をよく確認して使うことは、様々な機器で当てはまることだと思います。使う前には説明書をよく読んで、正しい使い方を確認する。当たり前のことですが、大切なことであることを再認識した次第です。