久しぶりにカセットテープでも聞こうと、TEAC W-860Rの電源を入れると・・・
いきなり録音を開始したのです。
これには焦りました。
すかさず停止ボタンを押しましたが、無音が数秒録音されてしまいました。
幸い録音ソースは持ち合わせていましたので、また録音し直せば済む話ですが、これが録り直しが聞かないソースだったらかなりショックです。
まあ、こういう事故を防ぐためにツメ折れよって話なんですがね。
しかし、おかしな動作をしたことが気にかかります。
なぜ録音が開始されたか
おそらく原因はこいつです。少なくとも症状が起きたときはそう思っていました。
タイマー機能です。
タイマー機能とは、オーディオタイマーに電源を接続し、オーディオタイマーで主電源を入・切することで、自動的に再生や録音をする機能です。
なので、用がないのに「TIMER」スイッチが「PLAY」や「REC」にあると、電源を入れたときに勝手に再生や録音が開始されてしまうのです。
もちろん、症状が発生した時は「OFF」になっていました。
オーディオタイマーは、下記のようなものです。
スイッチの接触不良?
そう思い、早速分解してみました。
スイッチの接触不良なら思い当たる原因がありましたので。
この真ん中のスイッチが、「TIMER」の切り替えスイッチです。
スイッチは大抵、一つのピンが共通で、残りのピンはそれとショートするような動きをします。
今回のスイッチは3切り替えですので、「接点A」と「接点B」、どちらにもショートしない「中立」が存在します。
テスターでこれらの導通を見ていけば、どの接点が不良を起こしているのかわかります。
これは、スイッチを切り替えながら基板のピンにテスターを当てていけばなんとなくわかってくると思います。
スイッチは異常なし
何度スイッチのピンを当ててみても、何も異常は見つかりませんでした。
ですがその状態で電源を入れてみると、やはり録音が開始されてしまいます。
単純な故障だと思っていましたが、これは一筋縄ではいかなそうです。
しかし、数分基板をじーーっと眺めて、再度電源を入れてみると・・・
どういうわけか直りました。
それ以後は症状出ず
直ってしまったので、キャビネットを元に戻し、改めて電源を入れてみましたが、何も異常はありません。
回路を追ってみると、スイッチの後はメイン基板につながっていて、本格的に分解しないとアクセスできない場所になります。
そこまで分解する必要が無かったということで、今回はラッキーだったと思うことにしました。
原因(憶測)
ただ、ひとつわかったことがあります。「TIMER」の「OFF」の位置は、スイッチの「中立」にあたります。
つまり、メイン基板に何も信号が送られていない状態が「OFF」となります。
ということは、何かしらの要因(ノイズなど?)でメイン基板に信号が送られてしまうと誤作動を起こすのは考えられそうです。
数分電源を抜いていたことでそういった要因が解消し、自然に直るということは可能性としてはありえると思います。
でも再発の可能性も・・・
一度原因不明の症状が発生すると、また発生するのではないかと疑ってしまいます。
当面の間は、電源を入れる時に消えてもいいカセットをセットしてから電源を入れる日々が続きそうです・・・。