ウォークマン NW-E026Fのバッテリー交換

ちょっと古いメモリータイプのスティック型ウォークマンを今でも使っているのですが、充電が終わらなくなる症状が発生したので、内臓のバッテリーを交換してみました。

 

今回バッテリー交換したウォークマン

2008年発売の「NW-E026F」という機種です。

USBメモリーのような形状をしていて、先端のキャップを外すとUSBコネクターが現れます。そのままパソコンのUSBポートに接続できるので、使い勝手もUSBメモリーのようです。

この機種の特徴として「着せ替えパネル」が採用されており、気分に合わせてフロントパネル(写真の黄色い部分)とUSBコネクターキャップを変えることができます。

容量によって型番が異なっており、

NW-E023F・・・1GB

NW-E025F・・・2GB

NW-E026F・・・4GB

となっています。「NW-E020Fシリーズ」と表記されることもあります。

型番が違っても、メモリー容量以外には違いはないと思いますので、同じ方法でバッテリー交換ができるかと思います。

 

本体を分解してバッテリーを取り出します

まずは本体からバッテリーを取り出します。

長さの異なるネジが各箇所に使われていますので、取り外したネジはどの箇所に取り付けられていたかわかるようにしておくと良いです。

  • 先にUSBコネクターのキャップを取り外し、着せ替えパネルも取り外します。その後、USBコネクター部分にあるネジを外し、覆っている部品を引き抜きます。

 

  • 次に、画面の脇にあるネジを外します。

 

  • この状態で、画面付近の上下のツメを慎重に外して、フロントパネルを外します。

今回は、ツメが劣化しておりほとんど留まっていない状態だったので、そのまま外れてしまいました。

 

  • 次に、イヤホンジャック付近の2つのネジを外します。



このネジを外すと、リアパネルから基板ブロックが分離できます。

 

  • 次に、基板ブロックを裏返して、周りに付いているメッキ部品を外します。

写真は少し外した状態です。

ストラップホールの部品で引っかけるように固定されているので、少し起こしながら外側に引き抜くように外します。

 

  • ディスプレイ部を持ち上げて、バッテリーを取り外します。

このとき、ディスプレイ部を起こし過ぎてフレキシブルケーブルを傷つけてしまわないように気を付けます。

フレキシブルケーブルを外しておけば、傷などを気にせず作業できると思いますが、テープで固定されていることもあり、元に戻すのが大変かと思ったので、今回は外さずに作業しています。

 

また、以前にも互換バッテリーへの交換を実施しているので、取り付けられているのは純正バッテリーではありません。

取り付けられている互換バッテリーですが、コードが純正バッテリーより長いので、取り付け方も純正バッテリーとは異なります。

 

白いコネクターを引き抜いて、バッテリーを取り出します。

以前同じ機種でバッテリー交換を行ったときに、基板側のコネクターまで剝がれてしまったことがあったので、無理に抜かないように気を付けた方が良さそうです。

 

取り出したバッテリーです。中の銀色の部分がバッテリー本体です。

バッテリーを覆っている黒い保護シートのようなものは、おそらくディスプレイの裏側を保護するための物と思われます。粘着テープで留まっているだけのようなので、慎重に剥がして取っておきます。(互換バッテリーにはこの部品は付いてきません)

 

交換するバッテリーを入手します

内臓バッテリーは、本来であればメーカーによる修理対応で交換されるものでありますので、互換バッテリーを探すことになります。純正バッテリーの入手はおそらく無理でしょう。

以前はネットオークションでも手に入ったのですが、今回は見つからなかったのでネット通販で購入しました。

価格は2800円でした。

ウォークマン本体が小型ですので、バッテリーもかなり小型です。
容量は3.7V 250mAhのようです。

 

こちらは、わかりづらい写真ですが純正のバッテリーです。(ややこしいですが、先ほど取り出したバッテリーとは異なります。)

「3.7V 170mAh」と表記されています。

容量以外には、リチウムイオン電池である表記や極性の印字など、互換バッテリーとの違いがいくつかありますね。

 

取り付け前に、互換バッテリーの形状や寸法、コネクターの形状が純正バッテリーと同じなのか確認しておいた方が良いです。

場合によっては、これらが一致せず取り付けができない場合もあります。

私も、以前注文した互換バッテリーのコネクターが純正のものとは異なったものが届いたことがあり、返品した経験があります。

他にも、バッテリーの寸法が異なったものが届いてしまい、取り付けできなかったという方もいるようです。

 

バッテリーを取り付けます

  • 今回のバッテリーには粘着テープが付いていました。

互換バッテリーの種類にもよりますが、今回購入したバッテリーには粘着テープが付いておりました。

これはおそらく、先ほど外した黒い保護シートを固定するためのものと思われます。

・・・よく見ると、はく離紙が黄色いテープの下敷きになってしまっていますね。こういうところを見ると、互換品だなぁと思えてしまいます。

はく離紙をはがして、黒い保護シートを貼り付けておきます。

 

  • バッテリーを取り付けます。

このように、ディスプレイの裏側にはめ込むよう入ります。

はめ込まれるだけで固定はされません。

この部分はディスプレイのすぐ裏なので、強い力を掛けないように気を付けます。

 

ネクターはこのように差し込み、コードは干渉しないように適宜位置を調整します。

本体を元に戻します

バッテリーを取り付けたら、本体を元に戻していきます。

基本的に分解したときと逆の手順となります。

  • ストラップホールなどのメッキ部品を取り付けます。



  • スイッチ部品を取り付け、リアパネルに基板ブロックをはめ込みます。

このとき、スイッチ類の位置がずれてはめ込まれないように注意します。

特に、HOLDスイッチは小さなスライドスイッチになっているので、位置がずれた状態ではめ込むと破損してしまう可能性があります。

 

スイッチ類が正しくはめ込まれていることを確認したら、イヤホンジャック脇のネジを取り付けます。

  • フロントパネルを取り付けます。

フロントパネルを取り付け、ネジを取り付けます。

 

その後、USBコネクター部分の部品を取り付けて、ネジも取り付けます。

あとは、着せ替えパネルを取り付け、USBキャップをはめれば終わりです。

ちなみに、今回交換したバッテリーは少し充電された状態でしたので、交換直後でもそのままウォークマンの電源を入れることができました。(残量は半分程度だったかと思います)

 

充電できるか確認します

USB端子に接続し、正しく充電できるか確認します。

仕様では約1時間で充電完了するようなので、時間内に充電完了し、過熱などの異常が発生しないか確認します。

充電完了すれば「Full」と表示されます。

 

 

2008年発売の機種ですが、この辺りの時期のウォークマンには、今回のようなスティック形状の機種がラインナップされておりました。

他にも、香水瓶のような上質なデザインの機種や、カラー有機ELディスプレイノイズキャンセリングが搭載された機種など、様々なスティック型のウォークマンが発売されておりました。

今では、高音質を重視した、比較的大型な機種のラインナップとなっており、スティック型はかなり前からラインナップされていないかと思います。

持ち運びに便利なので、個人的には気に入っている形状なのですが・・・。