SONY ZS-E70 CDラジオの修理
おもちゃの修理ボランティアにて、CDを読み込まない症状のCDラジオを見てほしいと依頼がありました。
思い当たる原因があったので、それを基に修理してみることにします。
外観と症状

CDとラジオが聞けるスリムなオーディオです。
ラジカセのカセット部分がCDプレーヤーになったような物ですね。
症状は、CDをセットしても「NO DISC」と表示されてしまう状況です。
CDは回転しているようで、レンズ部分の駆動も問題なさそうです。
レーザーダイオードの発光も確認できました。
分解してみます

裏ブタを開けて基板を外していくと、CDメカの裏側にアクセスできます。
思い当たる原因というのはレーザー出力の再調整で、レーザーユニットの脇にある可変抵抗を回して調整するというものです。
早速回してみましたが、結果は全く関係なし。
回しても症状には何ら変化はありませんでした。
CDが読み込まれるとき、サーボ音(「チチッ」や「ジー」という独特の音)が聞こえると思うのですが、このプレーヤーはその音が一切聞こえません。
経験から、レーザー出力を調整することでこの音が変化することが多いのですが、今回はそもそも音が聞こえない状況です。
レーザーダイオードが発光しているのにサーボ音が聞こえないということは、受光部などが破損しているのでしょうか?原因については不明です。
お手上げかな?
レーザー出力の調整がうまくいかないとなると、私としては早々に手詰まりとなってしまいました。
CDメカの光学ブロックだけ交換してみようにも、交換部品の入手も容易ではない状況です。
その後、幸いにも他の修理ボランティアの方から同型式のCDラジオを調達していただいたので、メカの入れ替えを試してみることにします。
入れ替えはなかなか大変







メモで撮った写真だけ並べておきます。(どの部分を撮ったのかは忘れてしまいました・・・)
メカを入れ換えるにはほとんどの基板を外して、固定部分を外す必要があります。これがなかなか大変です。
基板は複数のネジで固定されており、外し忘れが無いようにすべて外していきます。
基板を取り除くと、プラスチックの固定部分を外すことが出来ます。
固定部分でCDメカを挟むような構造になっているので、固定部分を引き上げてメカを摘出します。
注意点としては、フラットケーブルが複数回抜き差しすると劣化して差し込みにくくなる点と、複数本のネジで基板や部品が固定されてありますので、どの場所を留めていたのかよく記録しておく必要がある点ですね。
ここまで来たら、もう一台も同様に分解します・・・。
同様にメカを摘出し、もう一台の方に取り付けます。
メカの入れ替えで動作OK
部品の脱着やネジの多さになかなか苦戦しましたが、何とかメカの入れ換えにうまくいったようです。
もう一台の個体もCDメカには問題無かったので、入れ替え後も問題なくCDを再生することが出来ました。
元通りに戻して依頼者にお返し、引き続き使っていただいているものと思います。