中古で購入したフィルムコンパクトカメラ「キヤノン オートボーイ155」
このカメラを買う前からフィルムカメラは2つ持っており、一つは単純なプラカメラ、もう一つは大柄なブリッジカメラです。
この2つのカメラを使っていくなかで、これがあったらいいなと思う機能がありました。それは・・・
日付の写し込み機能(デート機能)です。
今回このカメラを買った理由を書く上で、持っている2つのフィルムカメラを紹介したいと思います。
持っているフィルムカメラその1:ペンタックス「ピノ J」
単焦点レンズで、巻き上げ・巻き戻しは手動。いわばフィルムが詰め替えできる「写ルンです」といった感じでしょうか。
フォーカスが固定になっているので、被写体から1.5mほど離れてさえいれば、余計なことは気にせず軽快にシャッターを切ることができます。
このシンプルさが、時にはとても楽しく感じるのです。
シンプルなカメラですが、少し凝った機能もいくつかあり・・・
まずISO感度に合わせて絞りが変化する構造。レンズの下に切り替えスイッチがありますね。
これをISO400とISO200・100と切り替えることができ、ISO400に設定するとより絞り込まれます。
次にフラッシュに合わせて絞りとフォーカスゾーンが変化する構造。
先ほどの絞りが変化する構造と似ていて、フラッシュをオンにすると絞りが少し開きます。
さらに、レンズが少し前に飛び出し、フォーカスゾーンを近距離に合わせてくれます。
おそらく、フラッシュの光が届く範囲によりピントを合わせ、光をより受け取るために絞りを開くための構造と思われます。
最後に露出不足を警告する機能。
機能とかっこよく書いてますが、実際にはカメラ前面のCdSセル(光に当たると抵抗が変化する電子部品)に光りが当たるかどうかで、ファインダー脇のLEDを光らせるだけというシンプルなものです。
ゆえに、フラッシュを光らせるかどうかは、使用者がスイッチで操作する必要があります。
フラッシュが必要になる明るさなのかを判断する目安となりそうです。
持っているフィルムカメラその2:オリンパス「IZM 330」
こちらはブリッジカメラというジャンルに当てはまるカメラだそうです。
ブリッジカメラとは、コンパクトカメラの機能に、一眼レフクラスのレンズを搭載したカメラのことを指すようで、ゆえにボディーサイズもそれに見合ったものとなります。
レンズは、38-105mmのズームレンズでF4.5-6となっています。
写りにはある程度定評があるようで、一眼レフクラスの写りだと書かれている記事もありました。
他にも、サーボAF(コンティニュアスAF)や二重露光、スポット測光といった機能を搭載し、レンズキャップはセルフタイマー用のリモコンを内蔵した専用設計の物が付属します。
また、マクロ撮影も可能で、その上マクロ撮影時にファインダーの画角を自動補正する機能(パララックス補正と呼ぶらしいです)を搭載しています。
一般的なコンパクトカメラの素通しファインダーでは、近距離の撮影時にレンズに写る画角とファインダーに写る画角とがズレてしまう現象が起こります。
そこで、ファインダー内に近距離撮影用のラインを示し、近距離で撮影する場合にはそのライン内に収まるようにフレーミングするものが多いと思います。
その点このカメラでは、ファインダーで見える画角が、マクロ時のフォーカス距離合わせて自動的に変化する構造を搭載しているのです。
私としてはこのカメラのすごい部分ではないかと思います。
コンパクトなデート機能付きカメラが欲しい
「ピノJ」は、シンプルなプラカメラなのでデート機能は搭載していません。「IZM330」は、デート機能自体は搭載しているのですが、「年」が「2019年」までしか表示できないのです。(和暦として表記するという使い方もありますが・・・)
さらに言えば、普段持ち運びしやすいボディーサイズで、ある程度の機能を搭載したフィルムカメラが欲しかったこともあります。
そうなると、デート機能を搭載したフィルムのコンパクトカメラを探してこなけらばなりません。
ただ、フィルムのコンパクトカメラ自体、製造が終了してからかなりの年数が経っており、中古で程度の良いものは少なくなりつつあるように思えます。
さらに、修理対応もほぼ終了してしまっているので、できれば動作確認ができていて、なおかつ返品に対応してくれるところで探す必要があります。
「カメラのキタムラ」の店舗が良さそう
そこで利用したのが、「カメラのキタムラ」の中古販売です。
ネットで実店舗の在庫を知ることができるので、事前にどんなカメラがお店にあるのか調べておき、実際に店舗に赴いて実物を確認することができます。
その上、お店の方に尋ねたところ、動作に問題があった場合でも1週間以内であれば返品に応じてくれるとのことでした。
もちろん、動作確認も取れております。
ということで、県内のカメラのキタムラで売られているコンパクトフィルムカメラから購入したのが、冒頭の「キヤノン オートボーイ155」です。
実際には選ぶほどの種類は無く、県内全域の店舗でも、これの他には数機種くらいしか売られておりませんでした。
年代が古いものは、「IZM330」と同じくデートが「2019年」までしか表示できないものもあるので、それを除くと2,3機種くらいになってしまったかと思います。
テスト撮影の記事はこちらに書いています。