「Autoboy 155」を使い始めて、2本のフィルムを使ってきました。
期間にすると約2か月ですが、使っていくうえで気づいた点をまとめてみました。
コンパクトフィルムカメラ全般に言えることも書いていますので、参考になれば幸いです。
ファインダーの正確さ
写真を撮るうえでファインダーは非常に重要ですが、コンパクトゆえに問題点もあります。
- ファインダーの視野率は83%~86%
ファインダーに写っている画角がそのまま写真となるわけではありません。
実際には、ファインダーに写っている画角よりも広く写ります。
少し気になるのが、広角端と望遠端とで視野率が異なることです。
画角は目安程度ということになりそうです。
- 画角のズレ
視野率の低さは、少し広めに撮れる程度に撮れば良いですが、私が撮った写真では、画角が右にズレている写真がありました。
大きくずれているわけではなく、写真上で5mm程度のズレでした。
ズーミングに合わせてファインダーの光学系も可動しますので、ズーム倍率によってはズレるのかもしれません。
以上の点から、しっかりフレーミングしたい場合は、画角に余裕を持った方が良いでしょう。
デジタルデータにできれば、トリミングなども可能です。
マクロ撮影の難易度
マクロ撮影は、ファインダー内のフレームラインを目印にフレーミングするのですが、これがなかなか難しいのです。
- フォーカスフレームと画角フレームが違う
ファインダー内には、オートフォーカス用のフレームと画角用のフレームがあります。
こういう構成のフレームは、コンパクトカメラでは多いかと思います。
ここで重要なのが、まずはオートフォーカス用のフレームに被写体を入れ、その後に画角用のフレームに入れて撮影するということです。
先に画角用のフレームでフレーミングしてしまうと、意図しない箇所にピントが合ってしまいます。(写真の左上にピントが合ってしまいます。)
- 画角用のフレームは左上を目印にしなければならない
画角用のフレームは、左上を目印にしますので、右下はファインダーから見えなくなってしまいます。
なので、右下に被写体があるような構図の撮影は、かなり難易度が高いと言えます。
私も実際に挑戦してみましたが、現像したら見切れてしまいました。
コンパクトカメラならではの工夫が必要
以上の点は、コンパクトカメラであるが故の難点とも言えます。
難点はありますが、それを知った上で工夫して上手く撮れたら・・・
それはそれで達成感もあり、楽しい要素にも変わりうると思います。
私も工夫しながら使っていきたいと思います。