リペアときまぐれノート

主に家電製品、特にオーディオ関連の修理ブログです。時々、それ以外の記事も書いたりします。

ノートパソコンのメモリ増設

私が使っているノートパソコンは、メモリ8GBSSD1TBというスペックなのですが、Adobeの「Lightroom Classic」を使い始めたことで、以前よりメモリが不足することが増えてきました。

実際には、メモリが不足しても「ページファイル機能」により、SSDをメモリ代わりとして利用するため、そこまでストレスは感じていませんでした。ですが、ページファイルが常態化すると、SSDの寿命にも影響することがありそうでしたし、メモリ容量ギリギリで使うのはなんとなく気に入らなかったので、メモリを増設することにしました。

 

メモリ増設の基礎知識

正確にはメモリの「換装」です。メモリを換装する予定のノートパソコンは、DDR4規格のノートパソコン向けSO-DIMMメモリが搭載されており、スロットは2つとも使用中です。この状態で8GBの容量があるということは「4GB+4GB」のメモリが搭載されていることになります。なぜ2枚に分けているのかというと、「デュアルチャネル」モードで動作させるためと思われます。このモードは、簡単に書くと1枚で8GBとするよりも、2枚で4GBずつ分担させた方が高速で動作できるというものです。1枚だけで動作するモードは「シングルチャネル」と呼ばれます。「CPU-Z」というソフトを使うと、どのモードで動作しているのか調べることができ、実際に「デュアルチャネル」で動作していることが確認できました。ですのでメモリを増やしたければ、DDR4・SO-DIMMの「8GB+8GB」あたりがよさそうですが・・・私のパソコンではNGです。

 

1枚はオンボードという特殊な仕様

実際にバックパネルを開けて、マザーボード上のメモリスロットを見てみると、メモリは1枚しか搭載されていません。その1枚には4GBの表記がありましたので、4GB+4GBで間違いはないようですが、そうするともう1枚はどこにあるのでしょう。

これはおそらく、マザーボードに組み込まれているメモリ(オンボードメモリ)のようです。メモリスロットの下に、メモリそのものが埋め込まれているような感じで、基板上に実装されているのが確認できます。

推測するに、廉価モデルではメモリスロットを実装せず、4GBメモリ仕様として販売するためと思われます。

こういった仕様のため、換装できるメモリは1枚だけということになります。今回は、メモリ不足がそこまで深刻ではないので、8GBのメモリに換装し、4GB+8GBの12GBメモリに増やします。

 

あっさりと成功

最近はパソコンパーツの相性がかなり改善されているようで、メモリを購入した販売店のスタッフに聞いても、メモリの細かい仕様やメーカーまで気にする必要は無いとのことでした。なので、おすすめされた一番安いメモリを購入し、早速取り付けてみました。

結果は全く問題無し。Windowsに標準でついているメモリ診断もしましたが、問題はありませんでした。

 

デュアルチャネル動作の謎

先ほど書いたメモリのデュアルチャネル動作ですが、調べてみるとこの動作をするためにはいくつか条件があるようです。

売店のスタッフによると、ひとつはメモリの容量が同じ(4GB+4GBの様に)であること。ネットで調べてみると、このほかにメモリのクロック周波数メーカーまで揃えなければならないと書かれているページもありました。

では、今回の環境ではどうでしょう。実は条件を一つも満たしていません。

しかし、メモリを換装した後で「CPU-Z」のメモリ動作モードを確認すると、デュアルチャネルで動作していると表示されます。

またネットの情報ですが、場合によっては容量が違った場合でもデュアルチャネルで動作できることがあるそうです。この場合は、オンボードの4GB+換装した8GBの内4GBでデュアルチャネル動作し、残った4GBはシングルチャネルで動作するらしいです。今回はこのケースになったのでしょうか。

 

シングルチャネルでもデュアルチャネルでも、私の環境ではこの違いを体感できるような作業はしませんので、たとえシングルチャネルであっても問題は無さそうなのですが、詳しい情報を知りたいところです。