AIWA HS-PX610の修理:その2

前回のブログでは、動作不良の原因はベルト切れのようであるとわかりましたが、持ち合わせているベルトではサイズが合うものがありませんでした。

そこで、合いそうなベルトを購入し、実際に装着して動作するか確認してみることにしました。

 

ちなみに、前回のブログはこちらです。

nabesun.hatenablog.jp

 

楽天市場でベルトを購入

今回は、楽天市場からベルトを購入してみました。

カセットデッキ/ポータブル・カセット修理パーツ 角ベルト 内径75mm 幅0.7mm 1本 駆動系消耗パーツ修理交換用

価格:360円
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Tech Spaceというショップには、幅0.7mmのベルトの取り扱いがあり、私が持っていた0.95mmの物より細いです。

選んだサイズは太さ0.7mm、直径75mmの角ベルトです。

直径もいくつか種類があり、一番直径が大きいものを購入しました。

 

早速ベルトを掛けてみます

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こんな感じで、掛かることは掛かりました。

しかし、前回のブログでも書きましたが、合いそうなベルトの直径は80mmで、今回購入したベルトは75mmと、少し小さいベルトを掛けています。

その為、ベルトを掛ける際には少し引っ張り気味になってしまいます。

さらに、0.95mmのベルト程ではありませんが、内部部品にベルトが干渉していそうな箇所があります。

光を当ててみると、「干渉しているかしていないか」という程度の様子です。

これが再生音質にどのように影響するのかも確認したいです。

もっとも、正常に動けばの話ではありますが・・・。

 

指でプーリーを動かしてみると、あまり重さは感じないので、大きく干渉している箇所はおそらく無いのではないかと思います。

 

組み立てる前に気づいた点

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基板上のメカニズム側には、スイッチが2つ付いています。

ひとつには「PLAY SW」と印刷がされています。

これらのスイッチがどのように機能するのか、組み立てる時に見てみたのですが、メカニズムの一部にこれらのスイッチを動かす部品が付いています。

これにより、メカニズムが今どの位置にあるのかを把握し、ヘッド等のメカニズムの制御を行っているようです。

 

これ以外にも、写真には写っていませんが基板上にはフォトセンサーがあります。

これも組み立てる時に見てみると、リールの回転に合わせて回る反射板付きギアの位置に合います。

これは、恐らくリールの回転を検出しており、テープが終端に来てリールが停止したことを検出することで、オートリバースや停止の制御を行っているようです。

 

基板を元に戻し、組み立てていきます。

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前回のブログで書きましたが、基板を外す際に、はんだを外す必要がありましたので、組み立てる際にはその部分に再びはんだ付けを行います。

操作部・モーター部・ソレノイド部、それぞれはんだ付けを行います。

 

写真が無いのですが、操作部のパターンは小さくなっており、はんだごてを当ててはんだを流し込む方法では、はんだが多く流れ込みすぎてしまうようです。

少々イレギュラーな使い方かもしれませんが、先にはんだごてのこて先にはんだを適量含ませておき、すぐにパターンをなでるように当てることで、少量のはんだではんだ付けを行うことができました。

 

動作したが操作不可?

仮組みの状態で電池を取り付けてみると、メカニズムの動作音がして、停止様態になったようです。

ひとまず動作はしている模様です。

しかし、ボタンを押しても動作してくれません。

電池を入れ直せば動作音はします。

 

これは、単なるケアレスミスでありました。

このプレーヤーは、リモコンで操作することもできますが、リモコンで操作するのか本体で操作するのかスイッチで切り替えるようになっています。

確認してみますと、「REMOTE - ON」となっておりました。

 

カセットをセットして「REMOTE - OFF」に切り替えて「PLAY」を押してみます・・・

 

カセットは走行し、音も流れてくれました。

 

ひとまず安心できましたので、しばらく使ってみることにします。

 

音が揺れる

しばらく使ってみて、走行や動作には大きな問題はありませんでしたが、音が揺れるのが気になります。

特に、高音部では音の性質なのか揺れが目立ちます。

 

ベルトの直径が合わないのか、部品と干渉していたのか、それとも他に要因があるのか・・・

いろいろ調べてみる必要がありそうです。

 

つづく