前回までのブログで、Pioneer PROJECT G5のカセットデッキを修理しました。
動作チェックも兼ねてしばらく使ってみましたので、レビューを兼ねて本体について少し紹介したいと思います。
前回のブログでも書きましたが、シンプルな2ヘッドワンウェイデッキです。
本体の右にメカの操作ボタンがあります。
録音ボタンは配置を分けてありますので、誤操作の心配がありません。
操作はシンプルでメカもシンプルなので、動作はとても軽快です。
レベルメーターとカウンター
本体中央にレベルメーターがあります。
ピークホールドがありませんのでレベル調整が少し合わせにくい気はしますが、その代わり動きは機敏で、眺めていると楽しいです。
ドルビーマークが+3dBの位置にありますので、低レベル寄りになっていると思われます。それもあってかよく振れます。
また、3桁ですがテープカウンターもあります。
テープ回転に対してゆっくり回ることはないので、使い勝手は良さそうですが、90分くらいの長いテープを使うと一周してしまいます。
テープセレクターとドルビースイッチ
その下に、ドルビーNRのスイッチとテープセレクトスイッチがあります。
「DOLBY SYSTEM」の表記とON/OFFスイッチがあります。
タイプの表記がありませんが「Bタイプ」であるようです。
テープセレクターがありますが、ノーマルとハイポジ、クロムとハイポジでスイッチが分かれています。
ノーマル以外で録音する時は、クロムとハイポジの切り替えが必要です。
再生時はノーマルとハイポジの切り替えだけで良さそうです。
その他
頭出し機能
前後1曲の頭出しが出来ます。
「MS」ボタンをONにして早送りまたは巻き戻しを押すと作動します。
数秒の無音を検出して再生に切り替える仕組みですので、無音時間が短いと曲の頭を通り過ぎることがあります。
タイマー連動機能
別途タイマーを用意することで、再生または録音ができます。
いわゆる普通のカセットデッキといった感じで、機能面で特筆する点がない気はしますが、シンプルなので使いやすいという印象です。
記載していませんでしたが、カセットホルダー部は前面の窓部は外せるようになっているので、メンテナンス性も良いです。
あとは、背が低くてコンパクトですね。
このカセットデッキは、私ではなくカセットテープデッキを持っていなかった方に使ってもらっております。
製造から長く経過しているものではありますが、末永く使えると良いなぁと思っております。