いつものように偵察している某リサイクルショップにて、ジャンクのカセットプレーヤーを見つけてきました。
ジャンクではありますがテスト台での動作は良さそうで、どうやら掘り出し物の予感がします。
YUHOJIN SK-17

YUHOJINというと、以前にカセットプレーヤー探しで見つけたことのあるメーカーです。
その時のプレーヤーは、再生時にずっとノイズ音がしてしまう故障品のようでしたので返品してしまいました。今回のものはどうなのでしょうか。
外見を見たところでは大きな損傷もなく、棚に置かれていたので陳列時の傷も最小限にとどまっております。
材質はプラスチック製で軽く、印象としては安価な部類に入るような感じです。
ノーマルテープ専用で、低音強調機能「バスブースト機能」が付いています。
(結構音がこもるので、あまり使うことは無さそうではありますが。)
そして、目立つように「AUTO REVERSE」の文字。
安価とはいえ、オートリバース機能を搭載しているようです。
これについては、購入前のテスト台での通電で確認しましたが、確かにキャプスタンとピンチローラーが2つ付いており、ヘッドも両面用の物が付いています。
動作は良好で、オートリバースの動作も問題なし。
これだけの好条件で、ジャンクとはいえ110円という破格プライスでした。
動作には大きな問題はなさそう
早速試しにテープを入れて再生しますと、少し回転数が早いように感じましたが、動作は問題ありません。
オートリバースでの裏表の動作も問題なさそうです。
作られた時期的にはそんなに新しくはないかと思いますが、ベルトは交換しなくてもそのまま使えそうです。
この手のカセットプレーヤーにおいてはベルト交換は必須と思っていましたので、これは意外でした。
しばらく使うと細かい不具合がちらほら・・・
特にメンテナンスは必要ないと思いそのまま使っておりましたら、大きくはありませんが、やはりいくつか不具合が見つかりました。
テープスピードが安定しない
しばらく再生状態にしていると、再生スピードが安定していないことに気づきました。
極端に変わるわけではなく、少しずつ遅くなったり早くなったりしていたので、初めは気のせいかと思っていましたが、よく確認してみると確かに変化していることがわかりました。
厄介なのが、テープスピードが遅くなったり早くなったりする点で、どちらの再生スピードが定常時なのかわからないことです。
おもて面、うら面で再生スピードが違う?
もう少し詳しく調べてみると、おもて面再生時とうら面再生時で再生スピードが異なることがあることがわかりました。
デッキを見てみても、キャプスタンやピンチローラーは左右対称ですので、これらに問題があるわけではなさそうです。
そんな中、おもて・うらを交互に切り替えて様子を見てみたのですが、その時に気づいたのが、
おもて・うらでピンチローラーのつぶれ具合が異なる気がしました。
つぶれ具合というのは、再生時はキャプスタンにピンチローラーが押し当てられるわけですが、この押し具合が異なるということです。
分解してピンチローラーの押し当て具合を調整
早速分解してデッキ部を見てみることにします。

裏ブタは簡単に外れました。
廉価モデルだからなのか、面倒な爪留めもなく、裏のネジを外すだけで簡単に裏ブタが外せます。
ゴムベルトが見えますが、モータープーリーをつないでいるゴムベルトは2段のプーリーになっており、もう一本はフライホイールをつないでいます。
一応ゴムベルトも確認しましたが、伸びやべたつきはなく、目立った劣化は無いようです。
フライホイールはアンチローリング(音揺れ防止)のためと思われるウェイトが取り付けられており、廉価品とはいえ抑えるところは抑えている印象です。

メカは、1か所がネジで留められている以外は爪で固定されていました。
このメカと基板は割と自由に動かすことが出来るので、ちょっと力を加えればメカを外すことが出来ます。
ただ、配線は宙ぶらりんになりますので、引っかけて断線させないよう注意が必要です。
あと、気づいたのですが、左巻き取りリールのギア部分はモーターと位置がかぶっています。
そのため、モーターはななめに取り付けられており、受け側のプーリーで向きを整えるという構造をしています。
それにより、ボディーサイズを多少小さくできているものと思われます。
バネを曲げて微調整
メカの上に左右のバネがありますが、このばねの力でキャプスタンにピンチローラーを押し当てる仕組みになっています。
このバネを、ピンチローラーがつぶれている側だけ少し曲げて、押し当てる力を弱めてあげます。
その状態で再生してみると、
とりあえずテープ速度の差は無くなり、速度も安定するようになったように思います。
音量つまみが動かしにくい
もう一つは、このプレーヤー、音量つまみが一般的なダイヤル式とは異なり、スライド式となっています。

このつまみが非常に操作しづらく、微調整がうまくできません。
普通にスライドさせる分には問題なく動くのですが、可動範囲の幅が狭いにもかかわらず、最大音量はダイヤル式の音量つまみと変わらないくらいまで出ますので、うっかり大きく動かく過ぎてしまうと一気に音量が大きくなってしまいます。
微調整のためにゆっくり動かすためには、少し力を入れながら動かすような感覚で動かしますが、そうするとうまく動かすことができず、一気に動いてしまいます。
つまみを改良してみる
初めはつまみの先にある可変抵抗の接点グリスが固着しているせいだと思いましたが、可変抵抗単体ではとてもスムーズに動きます。
となると、その上のプラスチック製のつまみ部品が怪しくなりますが、見た感じでは特にどこかが擦れているとかはなく、問題無そうに見えます。
その後、何度か観察していて気づいたいのですが、つまみの動きは問題ないと思って裏ブタを留めるとつまみの動きが渋くなった気がします。
つまり、つまみと裏ブタとの隙間が初めから適正ではなく、もう少し隙間があった方が動かしやすいのではないかと思いました。
廉価品のためか、つまみ等の各部品の成形品質もあまり良いものではなく、これも要因と思われます。
そこで、つまみをサンドペーパーで注意深く削り、つまみと裏ブタに空間を作ってあげます。
すると、だいぶつまみをスムーズに動かすことが出来るようになりました。
(ちょっとスムーズに動き過ぎる気がしないでもありませんが・・・)
とりあえずこの状態でしばらく使っておりましたら、細かい不具合がまだいくつか見つかりましたが、次回に続きを書くことにします。