リペアときまぐれノート

主に家電製品、特にオーディオ関連の修理ブログです。時々、それ以外の記事も書いたりします。

AIWA TR-35の修理:その1

AIWAのポータブルラジオカセットレコーダーTR-35を数年前に購入しました。使っていく中でベルトの伸びが懸念されていたのですが、合うベルトを持ち合わせていませんでしたので、プーリー等の清掃で改善できないか試してみます。

 

AIWA TR-35について

数年前にハードオフで購入した、ポータブルラジオカセットレコーダーです。

カセットとラジオが付いているので、ミニラジカセのようなものです。

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カセットがステレオで再生できるのと、ハイポジ・メタルテープ向けの音質に調整する機能が付いていたので購入しました。

 

以前、ゴムベルトを交換していました

話は少し前に遡るのですが、90分くらいの長いテープを巻き戻す際に巻き上げが遅いことに気づいたので、去年ゴムベルトを交換しました。

交換したベルトは、Amazonなどで買える詰め合わせのベルトを使いました。

このベルトは、継ぎ目が見えたり太さが不均一だったりと、品質には少々疑問がありますが、圧倒的に安いので使ってみたものです。

しかし実際には、合うサイズのベルトがなかなかありませんでした。

小型のレコーダーということでベルトも細めのものが使われており、購入したベルトは全体的に太めになっていました。

直径は合うのに太すぎて干渉したり、太さは合うのに直径が小さすぎたり、なかなか合うサイズが見つけられませんでしたが、ある程度の妥協点で交換してみました。(実際には少しきつめに張った状態になっていたかと思います。)

 

その後、再生ピッチに異変が

組み上げる前に再生音のチェックをして、問題なさそうだったので組み上げて使っていたのですが・・・

時々再生ピッチが遅くなることに気づきました。

どうやらきつめに取り付けたベルトが影響しているようです。

しかし、購入したベルトではちょうどいい張り具合にはなりません。

そこで、ベルトは以前のものに戻し、ベルトが走行する部分を清掃してみることにしました。

汚れが原因で滑ることもあるだろうと思ったわけです。

 

プーリーとゴムベルトを清掃

プーリーは無水エタノールで拭き取り、ゴムベルトはヘッドクリーニング液をティッシュに染み込ませて、軽く拭きます。

それだけでも、プーリー・ベルトそれぞれからは黒い汚れが取れました。

その状態で確認すると、清掃前よりテープの送りは安定したようです。

90分くらいのテープだとキュー/レビュー(音を聞きながら早送りする機能)で送られないことが時々ありますが、そこは妥協することにしました。

 

しばらく使うとまた遅くなった

最初は良かったのですが、しばらく使うとまた90分テープで巻き戻しが遅くなってしまいました。

しかし、良いサイズのゴムベルトを入手しなければ、これ以上追求することは出来なさそうです。

とりあえず、このテープレコーダーは一旦保留にして、もっと良さそうなカセットプレーヤーを探してみることにしました。

録音機能は元々重視していないので、ポータブルでカセットが再生できればOKです。

 

補足:HS-P15のベルトフックが使える

ゴムベルトの交換は一旦保留なのですが、先日修理を断念した同じくAIWAのカセットプレーヤーHS-P15に付いてきたベルトフックを見て気づいたことがありました。

 

TR-35は、付属品がほとんど揃っている状態で購入したのですが、ベルトフックだけが欠品していました。

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フックが無いと、このように本体背面の取り付け穴が見えてしまい、少々見た目がよろしくないのです。

なので、ずっと欲しいと思っていたのですが、これがなかなか見つけられなかったのです。

 

そこで、HS-P15の取り付け穴を見てみると、取り付け部の形状が非常に似ています。

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やはりピッタリとフックが取り付けられました。

HS-P15は修理できませんでしたが、フックは使えたのでまだ良かったかと思います。

 

実は元々、HS-P15は修理できなくてもフックだけ使えばいいやという考えだったのですがね。

 

つづく・・・