リペアときまぐれノート

主に家電製品、特にオーディオ関連の修理ブログです。時々、それ以外の記事も書いたりします。

ダブルラジカセ SONY CFS-W302の修理:その2

nabesun.hatenablog.jp

前回、カセットデッキのベルト交換とテープ速度調整を行い、とりあえず使える状態にできたのでしばらく使ってみました。

 

調子はまあまあ、けど問題点も・・・

しばらく使ってみましたが、動作しなくなるほどの不具合はなく、まあまあ使える状態でした。

ですが使っていていくつかの問題点も出てきました。

 

  • (Aデッキ)長時間再生していると再生速度が遅くなる

再生速度を正しく合わせたはずなのにしばらく再生していると遅くなっているように感じました。

再生速度を確認してみると、確かに遅くなっていました。

 

  • (Aデッキ)カセットフタが斜めなので取り出しの時に引っかかる

前回のブログでもカセットフタが斜めであることは書きましたが、斜めになっているせいで取り出すときにカセットが引っかかってしまい、指で引っ張り出してあげなければならない状態となっています。

 

  • (Bデッキ)しばらく使わなかった後、再生ボタンを押したときに固定されずに戻ってくる

時間をあけてから再生ボタンを押すと、動作はするのですがボタンが固定されずに戻ってきてしまいます。

何度か押し直すと固定されるようになり、以後はちゃんと固定されるようになります。

ただ、またしばらく使わないでいると同じ症状が発生します。

 

また分解して修理してみます

  • (Aデッキ)長時間再生していると再生速度が遅くなる

おそらく交換したベルトが合っていないと思われます。

前回の修理では、少しサイズが小さいベルトを引っ張って掛けたため、これが原因と思われます。

ただ、修理した段階ではピッタリ合うベルトが無かったため、またまた千石電商で合いそうなベルトを仕入れてみました。

しかし、なかなか合うベルトが無く・・・

仕入れたベルトは、一つは大きすぎ、もう一つは小さすぎる感じで、ピッタリとはいきませんでした。

ですが、大きすぎるベルトであればとりあえず駆動はできそうなテンションでしたので、これで使ってみることにします。

 

  • (Aデッキ)カセットフタが斜めなので取り出しの時に引っかかる

これはカセットフタの部品が折れているのが原因でした。

フタを支えているヒンジのような役割をする部品が片方折れており、これが原因で斜めになっているようです。

  • まずはエポキシパテで接着

これはダメダメでした。

取り付ける段階で外れてしまうような感じです。

 

いろいろ探してみると、「プラリペア」という接着剤がなかなか使えそうです。

プラリペアは粉と液体に分かれていて、半固体の状態にして接着部分に垂らします。

これを折れた部品を覆うように盛り、固まった後で余計な部分を削って仕上げます。

取り付けできないほどゴテ盛りにし過ぎたので、削るだけで苦労しましたが、かなり強固に接着できる感じです。

取り付けも問題なく、開閉がスムーズになりました。

 

  • (Bデッキ)しばらく使わなかった後、再生ボタンを押したときに固定されずに戻ってくる

これは再生ボタンを固定する部品が固着しているのが原因のようです。

その部品を特定するのに少し苦労しましたが、特定さえできればあとはグリスを給脂すれば直りました。

さらに、再生ボタンのフィーリングが渋いと思っていたのですが、グリスを給脂したことでこれも解決できました。

 

これでまたしばらく使ってみます

修理が完了したと思っても、使っていると問題が発生することは今までも経験があります。一度で完璧にはなかなかできないですね・・・。

 

まだまだ不安要素はありますが、しばらく使ってみることにします。