家のトイレに取り付けているシャープのプラズマクラスター空気清浄機付き照明ですが、大分前から空気清浄部分のファンが回らなくなった状態となっておりました。
修理しなきゃかなぁと思いつつ1年以上放置しておりましたが、重い腰を上げて修理してみることにします。
本体の状況
この空気清浄機は人感センサーが内蔵されており、以下のような動作が行われます。
人を検出しているとき・・・ファン回転数・低、照明・点灯
人を検出していないとき・・・ファン回転数・高、照明・消灯
人を検出していないときはファンが高速で回転しますので、トイレの外でも回転音が聞こえます。
ある時からこの回転音が回転数が下がったような聞こえ方がするようになり、そのうち「ガリガリ」といった異音がするようになり、最終的には何も聞こえなくなってしまいました。
どうやらまったく回転しなくなってしまったようです。
ですが、照明の自動点灯は問題なく動作しますので、空気清浄は機能していないと思われますが、自動点灯照明としてそのまま使用しておりました。
分解してみます
今までめんどくさがって放置しておりましたが、重い腰を上げて分解してみます。
分解する前の自分の見立てでは、ファンはおそらくパソコンなどで使用されているようなファンが搭載されているようなので、サイズを調べて交換品を買ってくればよいかと思っております。
まず上部から分解
電源供給部の3個のネジを外すと、その部分が外れます。こうすると、電源供給部につながるケーブルが引き出せますので、作業しやすい程度に引き出しておきます。
次にフレキシブルケーブルを外します。茶色い部分がロックになっていますので、その部分を引き上げてケーブルを引き抜きます。このフラットケーブルは非常にデリケートですので、注意深く取り扱います。
その後、周辺の4つのネジを外すとこのパーツが外せますが、フラットケーブルが下から伸びてきていますので、傷つけないように抜き取るようにパーツを引き上げてます。
しかし、これ以上はこの部分から分解することができないようです。
どうやら照明部分から分解する必要があるようです。
照明部分を分解
照明部分は3か所のツメで留まっています。
丸い形状をしていますので、白い本体側をつまむようにして、半透明の照明側を押し込むと外しやすいかと思います。(うまく伝わらないかもしれませんが・・・)
ツメは写真のような形状をしているので、外すときの参考にしてみてください。
基板に接続されているコネクタ類は外しておいたほうがよいです。
左上のフレキシブルケーブルは、上部を分解した時と同様にロックを引き上げて外すタイプとなっています。
四隅のネジを外せば照明部と切り離せますが、コネクタを外しておかないと引っ張ってしまう恐れがあります。
こういうコードの引き回し方などは写真を撮っておかないと忘れてしまいますね・・・
ファンは4か所の爪で留まっています。
基板で隠れている箇所もありますので、基板を少し上げるようにして爪が止まっている部分を探します。
4か所の爪を外せば、ファン部分を取り出すことができます。
当初の私の見立てでは、ベアリングが不具合を起こしているので、交換するしかないと思っていました。
しかし、同じ大きさのファンは見つけることができたのですが、ケーブルの仕様が異なるようです。どうやら専用設計となっているようですね。
ファンに問題が起こっていないか見てみます
となれば、まずは現状のファンを修理できないかトライしてようと思います。
いろいろいじっていたら、ラベルの側からファンを押すと、回転軸部分とファンが分離できることに気づきました。
分離するときは、ファンの羽根に力をかけすぎないことが重要です。
それほど丈夫な部品ではありませんので、羽根の付け根部分を押すようにすると良いでしょう。(私の場合は羽根に一か所亀裂が入ってしまいました)
各部をきれいにして、一応軸部にオイルをごくわずかにつけて組み付けると・・・
スムーズに回るようになりました
原因はホコリによる汚れ
上の写真はきれいにした後で撮影したものですが、分解した時はホコリがかなりたまっておりました。
その状態でファンを指で回してみても抵抗を感じたので、やはりベアリングが不具合を起こしたかと思ったのですが何度か指で動かしていくと少しずつ軽くなっていくようになりました。
エアダスターを使って細かいところのホコリを飛ばしてあげるとさらに軽くなりました。
ホコリがたまりすぎたことが原因だったようです。
そのあとファン部分を分離してきれいにしてあげると、かなり軽くなりました。
トイレで使用という環境から、ホコリが湿っぽく塊になりやすいようです。
ホコリがたまりすぎたことについては心当たりがあります。
この空気清浄機は24時間運転し続けるものですので、2~3週間でフィルターにはホコリがかなりたまります。
そのため、フィルター掃除をサボるとかなりのホコリがフィルターにはたまりますが、それでもファンは運転し続けますので、本体内部にホコリがどんどん入ってくる状態となります。
こんな状況が長期間つづけば、このようなことになるのは想像に難くありません。
フィルターはこまめに掃除しましょう、というのが大事ということになりますね。