National Audio Timer TE752:ジャンクで購入

オーディオタイマーは以前から持っていましたが、表示部が液晶パネルの物でしたので、より視認性が高い「蛍光表示管」の物を以前から探しておりました。先日、リサイクルショップにて、なかなか状態の良いものを見つけることができたので、紹介します。

 

オーディオタイマーの表示部の違い

nabesun.hatenablog.jp

以前ブログで紹介したオーディオタイマー TE96ですが、表示部が液晶パネルに緑色バックライトというものでした。(写真・下)

本当は蛍光表示管の物を探していたのですが、表示部が著しく劣化しているものや、表示部は状態が良くても外装が劣化していたりと、状態の良い個体が見つけられないでいました。

 

先日、リサイクルショップでカセットテープを探していたところ、ふと目に飛び込んできたのが、TE752です。(写真・上)

偶然にも、同じNationalでした。

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ジャンクで1,100円でしたが、外装は良好で、テスト台で通電してみたところ表示部も良好でした。

 

補足ですが、蛍光表示管は使用時間と共に明るさが徐々に暗くなっていきますので、表示頻度が高い桁から暗くなっていきます。*1

このような性質がありますので、液晶パネルよりも使用頻度が低いものを見つけるのが理想となるのです。

機能面の違い

本体の見た目でわかる通り、TE752(写真・上)の方がシンプルな機能となっています。

商品名も、

TE96  →  オーディオプログラムタイマー

TE752→  オーディオタイマー

という違いがあり、TE752は時刻による設定のみであり、TE96は時刻以外にも曜日の指定ができるなどの違いがあります。

カウントダウン式のスリープタイマー機能はどちらも有しています。

 

それ以外の大きな違いは、接続・制御できる電源がTE752は1系統のみですが、TE96は2系統となっています。

 

表示部を除けば、TE96の方に軍配が上がりますね。

 

暗所で発光している様子

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これは圧倒的にTE752の方に軍配が上がりますね。

視認性が高いのもそうですが、何よりかっこいいです!

そして、落ち着いた水色の文字色がいい感じです。

 

私は目が悪い方なので、夜間に時刻が見やすいのはやはりTE752ですね。

暗所では、液晶パネルにバックライトではどうしても潰れて見えずらくなってしまいます。

 

時刻精度の違い

TE752とTE96とでは、時刻の計時制御に違いがあります。

 

TE96  →  クォーツ制御

TE752→  電源周波数同期制御

 

クォーツ制御は、現在でも最も一般的な計時制御ではないかと思います。

水晶発振子と呼ばれる部品で時刻を刻みます。

周波数同期制御は、電源周波数と同期して時刻を刻みます。*2

 

一週間ほど使用した感じでは、

TE96(クォーツ制御)は、ある一定の誤差で進んでいくようです。(約+3秒/1週間)

TE752(電源周波数同期制御)は、遅れたり進んだりします。電源周波数の誤差がそのまま時計に反映されている感じです。(約+1~ー2秒/1週間)

 

どちらが良いのかは何とも言えませんが、どちらも普段使う分には十分な精度を有しています。

 

TE752は、分解して内部を軽く清掃してから使用しています。その様子は次回のブログで紹介したいと思います。

*1:その為、24時間表示の場合では「『時』の十位」の表示頻度が低いので、それ以外の桁から暗くなっていきます。すると、例えば「21:45」と表示されたときに「2」だけが他の桁より明るく光り、明るさの違いができてしまいます。(いわゆる「焼き付き」とも呼ばれる現象です)

*2:壁のコンセントから供給されるAC100V電源は、東日本なら50Hz・西日本なら60Hzという周波数で供給されており、周波数の誤差も定められています。この周波数を利用して時刻を刻みます。その為、TE752には周波数を切り替えるスイッチが設けられています。